2016-01-01から1年間の記事一覧

2016年8月 Paaralang ②

午前4時を過ぎると、学校の裏の道をゴミのトラックが通る。5時には飼っている鶏が鳴き始める。これがすばらしいアラームで、30分ぐらいは鳴きやまない。つづいて、犬がキャンキャンワンワン吠え始める。ここでは目覚ましいらない。絶対目が覚める。でも、眠…

2016年8月 Paaralang ①

空港のレートがよくないことはわかっているのだが、他の両替所に行けるかどうかわからないので、空港で替える。100ドル札1枚と1万円札1枚。1万円3600ペソだが、100ドルは4690ペソだった。着いた日、ジェイと学校の経費の相談をした。私た…

母生還

出発前夜、腰に違和感。まずいな、と思ったけど。31日早朝、出発。マニラに着いて、腰が痛いと言ったら、悩みはどこも一緒で、レティ先生の次男のボーンが、これがいいよって、ココナッツオイルを出してくれる。「気分はたった25歳くらいなんだけど、体…

明日からフィリピン

夏休み。学校の三者懇談も終わったし、PTAの打ち合わせもしたし(あとは夏休み終わってからにする)。パアラランに送金もしたし。夏休みの宿題の段取りもしてやったし。(お盆までに終わる予定にしてあるが、でもたぶん、後半にずれ込むだろう。) 息子、…

メインテーマ

息子はどこかで聞いたらしい。ポケモンGOの話。とはいえ、彼はポケモン自体をよく知らない。アニメで流行ったのは生まれる前の話だしね。私はよく知ってる。あの頃、テレビがなくて見なかったけど、児童館で働いていたので、やってくる子がもってくるポケ…

Large-flowered Waterweed

とうとうやってきた夏休み。息子、今日は頭痛で、午後は保健室で寝ていたらしい。寝たら治った。たぶんプールで疲れたんだと思う。義父さんが夕方来ていて、一緒にごはんを食べに行ったときには、こんなに食べるのかというほど食べていたから、大丈夫だろう。…

夏休み前夜

ひなさんたちが帰ってこない。向かいの森のあたりを飛びまわっているつばめたちは、たぶんうちの子たちなのだが。つまり、飛ぶ練習を始めたときは、すでに巣立ちだったのか。三連休の最後の日、小学校のときの友だちが遊びに来ていた。髪型も変わっていたが…

飛ぶ練習

ぶくぶくおっきくなっていたツバメのひなさんたち、昨日から飛ぶ練習をはじめた。 朝、先に生まれた2羽が飛び立ち、午後には残りの2羽も飛び立ち、今日もみんな出かけて、みんないない。 三連休。国語で、自分が住んでいる地域のことについて新聞をつくるら…

Humpty Dumpty plus A

My son's English composition. ☆☆Let's make a conversation. ⒽⒹⒶHi! ⒽI am Humpty. ⒹI'm Dumpty. ⒶI'm Mr.A.ⒽⒹⒶ Altogether "Humpty Dumpty plus A"! We are talking about everything!Ⓗ Are you from America? Ⓓ No, I'm not. I'm from U.K. Ⓗ Oh,me too!…

ひなさんたち

ひなさんたち、おっきくなった。体が巣からはみ出てる。 週末、息子の学校の文化祭、私はPTAの係。行ったついでに、制服のおさがりを買う。ブレザーの大きいサイズをひとつ。靴のひとつ上のサイズも。すごく安くてすごく助かる。これで大きくなっても安心だ…

考えていたこと。4、もうひとつの地球

考えていたこと。 4、もうひとつの地球 フィリピンの戦争被害者が、家族が日本軍に虐殺される様子を、語ったビデオを見たことがある。山に隠れて、少年は見ていたのだった。村人たちが皆殺しにされる凄惨な殺戮について証言したあと、彼が言った言葉が、衝撃…

選挙の日

今日選挙。 最近は、親しい人たちが、5:5ぐらいの割合で、政治的にまったく逆の論陣を張っていて、どちらの主張にも納得できるところはあるのですが、困惑するのは、どちらの陣営に身を置くかによって、同じ世界が、まったく違う景色に見える、こと。たぶん3…

考えていたこと。3、共感の回路

考えていたこと。3、共感の回路 広島の平和運動が、被爆者ひとりひとりの取り組みが、必死に求めてきたことは、その尊さは、被害者と加害者の間に、共感の回路をとりもどすことだったと私は思っている。 80年代以降の広島の平和運動の表情のひとつに、アジア…

考えていたこと。2、愛を償えば

2、愛を償えば 地上は悲惨に満ちているが、悲惨なものが同情されるわけではない。悲惨なものは嫌われる。事実としてそうである。だから人は、自分を悲惨からすくい上げなければいけないのだ。自分自身で。他者を従わせることによってではなく、他者の自発的…

考えていたこと。1、他化自在天と「イーリアス 力の詩編」

ここしばらく考えていたこと。長くなりそうなので、少しずつ書いてみます。 1、他化自在天と「イーリアス 力の詩編」 他化自在天(たけじざいてん)。天上界の六欲天に住し、第六天の魔王とも呼ばれる。第六天の魔王は、仏道修行を妨げる、と言われる。 他化…

退屈

学校は楽しいらしい。起きて、食べて着替えて、とっとと出て行く。部活もないのに1時間も早く行って何するんだろうと思うけど、まあ楽しく過ごしてるんだろう。 朝読書の時間に読む本、図書室で借りてくればいいものを、図書室が遠いとか、部活があるから開…

季節はすすみ

ほとんど聞こえないくらい小さかったヒナさんたちの鳴き声が、日に日に大きくなる。 季節はすすみ、私はまだ衣替えもできてないという体たらく。晴れたので畑に行く。どこに何が植わっているのかいないのかわかんないくらい、雑草に覆われたなかから、じやが…

蟻の巣、ツバメの巣

雨が降って元気になるのは、畑の雑草。とんでもなく茂っている。じゃがいものあたり、草を引いて掘り返すのも、息があがる。毎日すこしずつ、掘りあげる。 するとそこに、蟻の集落があったようで、いきなりそれを壊されて、地面はすごい騒ぎだった。白い卵を…

子どもの巣

忘れるのも惜しいので、書いておこう。 音楽の時間の話。息子が言うには、音楽の授業時間の騒がしさには、むかむかして、イライラして、気分が悪くなる。耳をふさいで「いつまでしゃべってんだいいかげんにしろうるさいだまれ」と声を殺して悪態ついて耐えて…

親を売りに

スクールカウンセラーに話を聞いてもらった息子は、少し、傷ついて帰ってきた。聴覚過敏のために、音楽の授業のさわがしさがつらいことと、先生の話を真に受けて、しんどくなることについて、相談に言ったのだが。家族のことを聞かれて、困惑したらしいのだ…

絶縁状

小川糸さんの本『ツバキ文具店』は代書屋さんの女の子の話。ポッポちゃんは、依頼を受けてお手紙を書きます。ラブレターも、借金を断る手紙も。天国からの手紙まで。いろんな人になりかわっていろんな文体、いろんな書体の手紙を書いていきながら、人と出会…

梅雨

日曜日。梅雨の晴れ間、町内会の大掃除。朝、軒下にツバメの卵の殻が2個分落ちていた。孵化したらしい。まだ小さいのだろう。巣の中にいて姿が見えない。数日ぶりに畑を見に行ったら、いちめん雑草に覆われていた。そういえばじゃがいもを植えていたはず。…

ONとOFF

クラスは中学受験をして集まってきた子たちだが、経歴はいろいろ。3つ受けて全部受かって、ここを選んできたという子もいれば、3つ落ちて、かろうじてここだけ受かったという子もいる。その子は、なんでも3つ落ちたうちのひとつは、受検の最中に寝てしまった…

12歳の悩み

「今度やったら先生に言うから」と息子が言ったあとは殴ってこなくなったF君、いまは殴るふりで撫でてくる。そのFくんが訊いてきたらしい。「お前、チクり魔?」。「そうかもね」と息子が答えたら、「そんなことしていたら、友だちができないよ」と言われた。…

枯れ葉剤と一銭五厘の旗

枯れ葉剤は四国にも撒かれていた、という記事を見かけて、ぞぞぞっ、としている。1970-80年代、私がそこで暮らしていた頃だなあ。ベトナム戦争で使って余ったのを、日本が引き取って、国有林に埋めたり、農薬で使った、という話。 http://sharetube.jp/artic…

定期考査前

もうじき定期考査だけど、試験前の家庭学習について、何時間勉強しましたって、報告するらしい。先生の言うことを真に受ける息子である。かわいそうに。試験前なんだから3時間4時間やりましょうね、って、無理ですから。日頃学校に置いている教科の教科書も…

折り返し地点

長いこと、私の人生の目標は、とにかく母が死んだ年までは生きてみようということだった。そして無事、母が死んだ年を超えたので、私は一仕事終わった気分、あとは余生とのんびりしていたんだけど、ある日、息子がふいに、「ぼくが、自分の家族をもってにぎ…

玄関前のツバメの巣に親ツバメがいないと、なんだかどきどきしてしまう。卵を捨てて、いなくなったんじゃないかとか、よその家庭のことながら。それでしばらくして、親ツバメがすわっているのをみると、ほっとする。夜、息子を誘って近くの川に蛍を見にゆく…

コミュ障

息子のクラスにペーパー君というあだ名の男子がいて、なぜペーパー君かというと、別のクラスに、学問の神様と呼ばれている女の子がいて、その神ちゃんと同じ苗字なので、区別するためにペーパーらしいのだが、 息子、ペーパー君に言われた。「おまえ、コミュ…

見えないところで

見えないところで咲いている薔薇。家の裏の細い通路に咲く薔薇はすごくきれいなんだが、ほとんど誰にも見られることがない。表からは見えないし、近隣のどの家からも死角。我が家の台所の窓のすきまからだけ、私が思い出してのぞいたら見ることができる。は…