おおみそか


 子どもが風邪ぎみなので、正月は帰省しないというと、昨日の朝、隣県に住む義父母が、あれこれの食材と子どものお年玉をわざわざ持ってきてくれた。感謝。

 夕方、長崎からO君が遊びに来る。青春18切符で旅をしようと思いついたらしく。
 彼とはじめて会ったのは10年前。フィリピンのゴミの山のフリースクールだった。学校が資金難で存亡の危機にあったとき、彼は大学生だったが、親身になって資金集めに尽力してくれた。就職してからは、日本よりもフィリピンで会うことのほうが多くなっていた。3年前にフィリピンで会って、それ以来。
 ゴミの山の学校で一緒に過ごした人たちには、なんだか、遠いきょうだいのような感情がある。何年会わなくても、会えば、昨日も一緒にいたような感じがするのである。
 広島風お好み焼きを一緒に食べに行く。学生の頃ずっと、卒業してからも何年か、私がアルバイトしていた店に行く。友人が来て泊まっていくのだというと、店の夫婦は、3人分の夜食までつくっておみやげにもたせてくれた。ありがたいことだ。
 なんだかふわふわとゆたかな気分にしてもらった年の瀬の1日。
 午前3時まで、飲んだ。

 けふ、おおみそか。