昨日の朝、傍らの子どもの熱さで目がさめた。熱をはかると38度を超えている。いつもよりやや食欲がない以外は、病気そうでもないのだが、この熱さはただごとでない。近くの小児科に連れていく。熱は39度まであがっている。
 病院は、冬のインフルエンザの時期ほどではないが、けっこう込んでいる。小さい子たちの泣き声がけたたましい。よく耳をすませないと、医者の声も看護師さんの声も聞こえないのだ。
 念のため血液検査もする。血液検査は以前にも2度ほどしたことがあって、2度とも白血球が通常値の倍以上あるといわれたのだが (だからといって、何をどうするというわけでもなかったが)、今回はすべて通常値の範囲内ということで、なんだかうれしい。熱さましの座薬と抗生物質もらって帰る。
 夜まで39度の熱がつづいたが、ようやく38度くらいにはなった。熱があるからといって、おとなしくしてくれるわけでもなく、「ぐるぐるどっかーん」と踊っていたりする。それでもいつもよりはおとなしく寝てくれた。
 1日じゅう、熱い体がまとわりついていたわけで、なんだか私のほうがぼうっとしてきている。

 夜、外に出ると、向かいの森の梢に蛍。下の川からあがってきたのだろう。一匹だけの迷い蛍だ。 そろそろ川に蛍を見に行こうと思ってはいたのだが、熱の子を連れていけないなあ、と思うまもなく、ぱらぱらと雨がふりはじめ、やがてどしゃ降り。