子どもは突然熱を出す。寝入ってからも子どもは寝言をしゃべりつづけていて、(「ママ、ドナルド」「ママ、グーフィー」とか、楽しそうな寝言で何よりだが)、いつまでも黙らないのが気にはなっていたが、すりよってきた体が熱い。起こして熱を測ると38度6分ある。頭にひえぴたを貼ったら泣いていやがり、日曜で病院も休みだし、とりあえず熱さましの座薬を入れて寝かせた。
 昼近くまで寝て、起きた頃には熱も下がって元気そうで一安心。「ブッブー、行くねー」と言う。いいえ、今日はどこにも行きません。
 
 慌しい数日だった。金曜日は午前中は親子サークルのクリスマス会。夜は、近所でビンゴ大会。一ダースほどもいる小学生たちが、取り仕切って、異様なもりあがりだった。バスタオルとハンドタオルとりんごふたつとお菓子の袋をもらって、帰りにスーパーにビールを買いに寄ったら、さっきの子どもたちいるもんだから、ちびさん、またひとしきりはしゃいで、追いかけっこしていた。
 
 子どもは家の階段から転げ落ちるし、なんともなくてよかったけど、数日前には、電気がいきなり天井から落ちてきて割れたり、これも怪我なくてよかったけど、なんだかひやひやすることが続いている。人生なんかなるようになれと開き直っていられたのは、子どもが生まれる前までで、お願いです、何ごともなく、新年を迎えることができますように。
 
 フィリピンのゴミの山の学校の移転のこと、あたりの家々はもう、移転もして取り壊されているということだから、学校の移転もまもなくだろう。とすると、来週4年半ぶりに行く予定なんだけれど、たぶん、あのなつかしい建物の最期を見届けるようなことになるんだろうか。
 まだなんにも行く準備をしていない。
 ちびさんお願いです。おかーさんがいない間、たった4日間だけですから、おばーちゃんのところで、元気でいい子でいてくださいね。