就学を考える会

午前中、療育センター。
「就学を考える会」の二回目。
先輩お母さんたちの話を聞く。
ひとりは、発達支援学校か発達支援学級かで悩んで、地域の学校の支援学級に行かせているお母さん。
もうひとりは、支援学級か通常学級かで悩んで、通常学級に通わせているお母さん。

そう、悩むのだ。ぼうっとしているのは私ぐらいなもんだ。2年前に療育のクラスで一緒だった双子ちゃんのお母さんも来ていて、学力はなんとかやっていけるだろうが、通常学級だと他の子どもたちとの関係がつらいかもしれないよ、と診断されて悩んでいた。

どんなふうに悩んだかとか、今子どもを学校に通わせるのに、どんな努力をしているかとか、具体的な話を聞きながら、目の奥がつんとする。
お母さんたちの悩みや努力がほんとうに尊い、と思えて。

昔、私の弟が言語障害があって、小学校1・2年を言語学級のある別の学校に通い、3年で本来の学校の通常学級にもどってきたが、落ち着いて授業を受けられず、4年生から特殊学級(と当時は呼んでいた)に移ることになったとき、母が悩んでいたのを、思い出す。
ああ、こんなふうに悩んでいたのか、と、ちょっと母のことを偲んだ。

ぼーっとしてるが、とりあえず、私も当事者ではあるんである。
支援学級であれ、通常学級であれ、いろんな難しさについて、逐一、担任教師と連絡をとっていかなければならないことも含めて、親がしなければならないことが、うわっ、なんてたくさんあるんだろう。

お母さんたち、えらいなあ、えらいなあ、と思いながら聞いて(ほんとうにえらいんだよ、学習しやすくなるように、パニックにならないように、あれこれ工夫して、トラブルの度に相手の親に頭を下げて)、で、私はどうすればいいのだろうかとか、考えてはみるんだが。

あいにく私も自閉症傾向なんである。想像するというのが難しい。その場に置かれてみないことには、どうやって悩んでいいかわからないのだった。

かろうじて、質問する。
通常学級に行った場合、みんなと同じようにできないこと、みんなにはなんでもなくても、自閉症の子にとっては難しいことが、ささいなことでもいろいろ出てくると思うんですけど、どうしていますか、と聞いたら、無理はさせないようにします、たとえば疲れたりしんどくなってきたら、みんなから離れてひとりで休んでもいい、というふうにしてもらいます、というので、ああそれでいこう、と思った。

ちびさん、幼稚園も楽しいし(太鼓の練習、みんな裸足でするのだが、ちびさん上履きは脱げたが靴下は無理、だったらしいが)昨日の知能テストも楽しかったと言うし、楽しければいいよ。楽しければ勝ちだよ。