三つ子の魂

クリスマスの数日前、息子と
「ママー、クリスマスの飾り出したいの」
「お片付けできん子は出しちゃいけんのんよ」
「お片付けするよう」
まるで三歳児とのやりとりのようなやりとりがあって、何年ぶりに出した。クリスマスツリー。なつかしかったけど。
機関車トーマスが、電池入れ替えても走らなくなっているのが残念だった。
「あの頃はほんとに幸せだったよ」と12年程前をなつかしむのはいいんですけどね、まだ片付けてない。いつ片付けるのってきいたら、明日って。一昨日も昨日も今日も。明日って、いつ来るんでしょうね、明日って。

　

冬休み。 ３者面談もあって、学校行ってきた。学校ではいい子にしてるっぽいし、偏差値もさがってないから、とくに何も言われませんけれども。冬休みは１日7時間勉強しますって、書いてんの、どこの誰の話だか。
うそつき。

小さかった頃に、ミニカーの上に、ニベアクリームをべっとりとのせて、「ゆきのひのブッブ―」とか言って、ごきげんだったの思い出すけど、今彼がたくらんでいるのは、雪が降ったら、鉄道写真撮りに行こう、とかそんなことで、三つ子の魂百までってほんとだわ。
数Ⅲの宿題プリントの上に、ミニカー並べて、ぼーっと眺めてますわね。

☆

 

兄から電話。体調不良で入院していたらしい。以前、脳に血栓できて、みたいなこともあるから、検査してもらった。とくに深刻な問題はなくて、退院したけど、医療費がかかった。それから車の修理代が、思っていたより3万余分にかかったので、来月から電話つながらないからなっていう。払えないんだな。
父の家のテレビと冷蔵庫を売ったっていう。あんなに電波悪くて、映らないのに、親父よくNHK料金払ってたな、とあきれてたけど。

なかなかきつい年の瀬みたいで。

今年は父と従姉が死んだのだった。こないだグーグルのストリートビューで、従姉の家のあたりを見ていたら、庭先に、死んだ従姉がいた。庭木に顔のあたりは隠れていて、体だけが映りこんでいるのが、なんかもうどきどきした。

残されたものとしては、やはりさびしい。

まだ生きている人たちは、まだ生きていてください。