冬晴れの悲しみ晴れの

冬晴れの悲しみ晴れの栗の樹に登ってみるか途中まででも  蝦名泰洋

 

2021年最後の日は、雪晴れ。

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詩誌「みらいらん」9号が届いた。蝦名さんの遺稿を載せてもらってる。冬から春にかけて受け取った。一首ずつ、それから一連にまとめて、タイトルついて、推敲して、順番入れ替えて、5月にこのかたちになった。きれいな空が見える。

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野樹の追悼文も載せてもらってるので貼る。

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その人がいなくなったら、世界が消える、というような死が、たしかにある。その昔、蝦名さんが野樹を歌人と言ったので、私は自分を歌人と思った。蝦名さんのいない世界では、私は歌人ではないのではないか、と思えるけれど、気づけば耳もとに、蝦名さんの歌が聞こえているというふうなので、あの人は、いるのかいないのか。よくわからない感じになる。まあ、生きてるときからよくわかんなかったよ。
冬晴れの、いい歌だよね。

登ってみるか、私も、途中まででも。

 

1年間、みなさま、ありがとうございました。パアラランのことも、歌集のことも、あれもこれも、いろいろと助けてもらって、支えてもらって、ほんとうにありがとうございました。思い返すと胸がいっぱいになるので、思い返さずに年を越えます。

兄から、じゃこ天が届いたので、じゃあ、お正月でも迎えてやるかという気持ちになり、お重を出して、お煮しめとかつくって、かまぼことか詰めたけど、さっそく息子が食べていた。良きかな。

彼は、元旦から、次の日も、模擬試験。