登校日に学校に行けなかったことについて

子ども、いまごろになって言った。

「ぼくが、夏休みの登校日に、学校に行けなかったのは、原爆がこわいのもあるけど(このあたり、登校日は8月6日、今年は6日は土曜日だったので5日)、みんなが先生をばかにするのを、ぼくはもう見たくなかったんだ」

うん、気持ちはわかるよ。あのフリーズ先生の不器用さは、私も、とても他人事ではなかった。参観日のときさえ授業は崩壊寸前だったから、ふだんはさぞや。痛ましい景色でした。

夏休みが終わって、先生が変わって、授業中もうるさくなくて集中できる。算数は図形が楽しい、と子どもは言う。
授業は遅れてるし、参観日は先生を監視しているようだったよね。子ども同士のトラブルも、言っても対応できないし。先生がかわってよかった、と親たちは言う。

フリーズちゃんがいなくなって、みんなほっとしてる。

でもさ、きみがフリーズ先生に出会ったことは大事なんだよ。これからもきっと、フリーズちゃんのような人に出会うことがあるよ。そのときは、きみは必ず、フリーズちゃんの味方になりなさい。似たようなもんなんだから。

ばかにする連中に引きずられるな。引きずられたら、そのときは、きみが破滅するよ。