コインランドリーとモデルルーム

昨日の土曜日、車に乗って出かけたら、車のなかで、子どもが吐いた。
吐くなんてはじめてだ。
私は、車に乗る度に吐くような子どもだったが、この子は全然吐かないな、と不思議で、たぶん吐かないようにできているんだろうと、安心もしていたんだが、
でも、車のなかでゲームをするのは気持ち悪くなるからやめたほうがいいよと、私は言ったが、最近言うこときかんし、ぼくは平気だよ、とiPadでゲームしてたんだ。

ちょうど野菜ジュースの赤いやつを飲んだあとだったせいだけど、口から真っ赤な液体が噴き出すのを見たときは、一瞬血を吐いたかと思って、いーや、びっくりした。

後始末しようにも、走っている車のなかで動いたら、今度は私が吐きます。どうもできない。そのまま行きつけのガソリンスタンドまで行って、お掃除お願いして、その間に、コインランドリーまで歩いて、汚れた服を洗濯する。子どもの服と私の上着。
そういえば、コインランドリーなんてどれくらいぶりかしら。昔は毎週通ったけど。子どもは生まれてはじめてのコインランドリー。
洗濯の間、パパの服を着せられている子ども、微妙に傷ついた顔をしている。
まあ、いい経験だよ。というか、こういうことでもなかったら、車でゲームするのやめんでしょう。当然もう禁止だからね。

服は洗ったらきれいになったが、車もきれいにしてもらったが、においはなかなか落ちないね。

で、どこへ向かっていたかというと、新築マンションのモデルルーム。
もちろん買うつもりなどあるわけなく、たまたまチラシが、ポストに入っていて、説明会の会場に来てくれた人には、マクドナルドの商品券をさしあげます、というその商品券欲しさに、家族で、出かけて行ったのだった。

私はもう、自分が買うつもりもないマンションのお話聞くとか、面倒で、モデルルーム見て商品券もらったら、さっさと帰りたいのだったが、
パパの目的は、おしゃべりそのものだったらしく、マンションの立地のこと、持ち家とマンションとの比較あれこれ、住民組織のこと、耐震のこと、建材のこと、間取りのこと、マンション周辺の土地の情報、などなど、どこにどういうふうにチラシを入れるのが効果的か、という密談まではじめて、話が終わらない終わらない。
キッズスペースで遊ぶのに飽きた子どもは、パソコン見つけてゲームをはじめているし、私も途中からは一緒にゲームして、ひたすら時間つぶし。

モデルルームはきれいでした。はじめての体験。でも図面で見ると広く見えるのに、実際みると、そうでもないというか、狭くてぺらぺらな感じがする。人が暮らすと違ってくるのかな。毎冬の、寒さや黴との闘いから解放されるんなら、いいかもしれないと思うけど、人の住んでない新しい家を見ても、あんまり面白くもないね。

私たちは、昭和の中古物件にもぐりこんだら、家が傾いていました、みたいなことなんだけど、ああ、この家、いつまでもつかわかんないけど。
モデルルームの床はふわふわしていた。音が響かないような仕組みになっているらしい。うちの家も廊下はふわふわするよねえ。負けてねえ、と笑ったが、
ふわふわというかみしみしというか。いつかだれか、踏み抜いたり、するかもしれないなあ。

それで今日は、マクドナルドに行きましたっと。