直訴状 いじめ問題研究所

直訴状


いじめ問題研究所

一、学校にいじめ問題研究所を作ることをていあんする。

一、いじめられた子が気を取り直す研究
一、いじめた子がいじめないようになる研究
一、逃走経路の研究
一、いじめられた子が逃げて休む場所(飲み物、軽食、本など用意)
一、その他に思いつく全ての研究

一、非常ボタンの設ち Cimg2112


2013.3.29



昨夜、子どもはこのようなものを書いた。
もともとはしゃべっていた。面白いから、ちょっと書いてみて、って言ったら、こんなふうになった。非常ボタンの設置、というのは、逃げようとしても、通せんぼされて逃げられないときに、こっそりそのボタンを押したら、だれか信頼できる先生につながって、とんできてくれる、というすぐれものらしい。
でも、ひとりひとりの机に非常ボタン設置するって、とってもお金がかかると思うよ、って言ったら、
「それじゃあ、ボタン押す代わりに、自分で叫ぼうか」って言う。
叫べないから、ボタンがほしいんだけどもねえ。

直訴状、っていうのは、昔、1901年に、田中正造が、足尾鉱毒問題で、住民たちの救済のために天皇に直訴したことから思いついた。

ああ、すばらしい直訴状だとお母さんは思います。

さて、この直訴状どうしましょうか。
新学期はじまったら、折を見て、学校に届けますけれども、
直訴するときは、覚悟がいります。

権力にもの言うっていうのはたいへんなんです。
女の子たちにいやな思いさせられてるっていうことを、先生に言うのもとっても大変だったでしょう。やっと言っても、なかなか伝わらなかったよね。
直訴しても、聞き入れてもらえるとは限らない。
聞き入れてもらえたらうれしいけど、聞き入れてもらえなかったら、ひとりぼっちで見捨てられた気持ちになるかもしれない。もしかしたら、おまえへんなことして、ってもっといじめられたりするかもしれない。
田中正造さんも、直訴を聞き入れてもらえなくて、悔しい悲しいつらい思いをしました。

それでも自分がそうしたいと思ったら、そうしましょう。
いろんなことを覚悟して、そうしましょう。

覚悟して、生きるよ。

きっと、すばらしい人生だよ。