三車火宅のたとえ

「Chernobyl Heart」
チェルノブィル ハート。訳はありませんが、映像だけでも十分過ぎる。

http://www.youtube.com/watch?v=38Q6cZrK5Ss
http://www.youtube.com/watch?v=e5yXHoqElbk&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=JjH2Jivx2aM&feature=related



6月7日 格納容器の底は抜けている 小出裕章 (MBS)
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/07/tanemaki-jun7/?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed

6月7日 岩上安身氏による小出裕章氏インタビュー
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/07/iwakami-jun7/

午後、このインタビュー聞いていたら、泣きそうになったんだけど、
福島の子どもたちを疎開させたいというのを聞いて、ふと、
日曜のETV特集で、山折哲雄さんが、旧約聖書ノアの箱船の物語が、犠牲と生き残りの思想であるのに対して、法華経比喩品の三車火宅の説話は、全員を救う英知の物語だと、光明はこの物語の彼方から射してくるのではないかと、語っていたのを思い出した。

ウィキから。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E8%8F%AF%E4%B8%83%E5%96%A9

三車火宅(さんしゃかたく、譬喩品)
ある時、長者の邸宅が火事になった。中にいた子供たちは遊びに夢中で火事に気づかず、長者が説得するも外に出ようとしなかった。そこで長者は子供たちが欲しがっていた「羊の車(ようしゃ)と鹿の車(ろくしゃ)と牛車(ごしゃ)の三車が門の外にあるぞ」といって、子供たちを導き出した。その後にさらに立派な大白牛車(だいびゃくごしゃ)を与えた。この物語の長者は仏で、火宅は苦しみの多い三界、子供たちは三界にいる一切の衆生、羊車・鹿車・牛車の三車とは声聞・縁覚・菩薩(三乗)のために説いた方便の教えで、それら人々の機根(仏の教えを理解する素養や能力)を三乗の方便教で調整し、その後に大白牛車である一乗の教えを与えることを表している。なお檀一雄の「火宅の人」のタイトルは、この三車火宅を由来としている。

小出氏が、今は戦争中と同じことだ、戦争中には学童疎開があった、それはつらいものだったと思うが、今なら、もっと楽しくサマーキャンプのようなかたちで疎開できるのではないか、と言ったとき、この説話の、羊や鹿や牛の車のことを思い出した。
子どもたち、美しい乗り物のおかげで、火宅を出ることができたのだ。

だからバスに乗って林間学校へ行こうよ。福島の子どもたち!
大人たちは、さらに立派な大白牛車、を与えられないにしても、バスくらい準備しようよ。