「ランパスたいちょうとコーヒーテーブルのゆうれい」その3

子どもの自由ノート、ランパスたいちょうの話はつづいている。

「めのまえに、
自由のひこうきがあるではありませんか。」

のつづき。

☆☆

「でも、かんばんになにやらかいてあります。」
(飛行機と看板の絵)

「(西へは津、北へは青森まで)とかいてあります。二人はしかたなく青森にいってみました。
次のかんばんは、(西へは津か広島か北九州まで)とかいていて、(北へはインゲンまめキャンプまで)とかいています。
さあ、二人は大よろこび。
二人は、ひこうきにのりました。」

「一じかん立つと、インゲンまめキャンプにつきました。」
(立つ、は漢字がまちがい。日本地図。ハワイの隣にあったはずのインゲンまめキャンプがなぜか岩手県沖にある。)

「ランパスたいちようのいえに入ると、コーヒーテーブルがランパスたいちょうをテーブルの足のかわりにして、ぼうを立てていました。」

「で、またラージとスインクマンはまたいっしょにくらしましたとさ。」
(おしまい、の、しまい、を鉛筆で黒く塗りつぶす絵。鉛筆「まだちがうよ。」お、の文字「ど、どうして」のふきだし。)

「でも、二人は、もうキャンプはこりごり。
一年間、日本ごのべんきょうをして、千九百四十七年、二人は日本にかえるじゅんびをして、まえ便った自由のひこうきにのりました。」
(日本にかえるってことは、キャンプはまたハワイの隣にもどったのか? 便った、は、使った、の間違いでしょう。)

「さて、日本へくるところは広島へよやくしました。
千九百四十七年、やっとのことでいえがかんせいした。
(せっけいは次のページ)」

(家の設計図…キッチン、ふろ、リビング・ベッドルーム、パソコン、だい2リビング、コタツ、ものおきば、そうこ、トイレ、「いつもどおり」とかいてある。)
…どうも、この家のようなのだが、ものおきば、そうこ、は本当はものおきば、そうこ、ではなく、ふつうに畳の部屋。…なんだが、ものおきば、と思われてもしょうがないのはしょうがない。

「ネズミがきたとき」(という絵)
「キッチン」ネズミとりのピタゴラ装置
「リビング」ネズミとりのピタゴラ装置

「二人は、広島のりょこうをしました。まず、バス。」(バスの絵)
「次にマリオコースたんけん。」(ゲームの絵)
「つぎにでん車。」(電車の絵)
「しんかんせんに、」(新幹線の絵)
「ひこうきに、」(飛行機の絵)
「ふねに、」(船とヘリコプターの絵)
「ぎょせんに、」(漁船の絵)
「カーフェリーに、」(カーフェリーの絵)

「のりましたが、ランパスたいちょうをほったらかしのことをおもい出しました。それをおもい出して、二人はこわがりました。」
(船のなかで、目玉のスインクマンの目玉がふるえている絵)

「でも、二人はゆう気を出して、自由のひこうきにのりました。」

「さて、そのころ、ランパスたいちょうは、まだ足のかわりになっています。でも……。」

「ゆう気を出した二人がやってきました。」

☆☆

そうか。ゆう気がいるのか。
さあて、どうなるんだろう。