紅梅咲いた


 昨日は1日春らしいいい天気。
 梅の花がようやく咲いた。といっても、庭の白梅の木ではなく、鉢植えの赤の八重のほう。去年、枝が枯れて、もう駄目かと思ったけど、新しい枝を伸ばして復活した。ああ、やっと梅が咲いた。
 椿も咲いた。今年はじめて蕾を2つつけていたうちの1つが咲いた。そのほかには、クリスマスローズが咲いている。プリムラの赤とオレンジとピンクを植えたら、なんだかぱっと明るくなって、とたんに庭が春めいた。「はな、はな」と言いながら、子どもが足もとをついてまわる。土だらけの手を口に入れないでったら。

   天気がいいので、川にクレソンを摘みにいった。下流の土手では菜の花も摘んだ。子どもが落ちている木切れを拾って走りまわっていると、とてもやんちゃな男の子に見える。
 てんとうむしがいて、子どもに見せたら、ぶーんと飛ぶのを見て「ちょうちょ」と言ったが、自分のほうに飛んできたときは、こわがって背中に隠れにきた。絵本に出てくるてんとうむしだってば。

 子どもはふだんの顔はたぶんパパに似ている。でも笑った顔は私の死んだ母に似ていて、(なつかしい)、泣き顔は私の父に似る。(それで、子どもが泣くと、なんだか私は笑ってしまいたくなる)。
 昼寝もしないで遅くまで起きていたけど、ついに自分から「ねます」とふとんにはいって、ぱたっと寝た。寝顔は平安か鎌倉時代の少年の顔をした仏像みたいな感じで、寝顔だけはいたってりりしい。しばらく見とれた。