ぐずぐずり


 子どもは最近「ぐりとぐら」の絵本のシリーズがお気に入りで、もらった本と、古本屋で買った本と、図書館で借りた本と、4冊ほどあるのを毎日何度も読まされるが、シリーズの新しいタイトルを、思わず考えてしまった。「ぐりとぐらとぐずぐずり」。
 いうまでもなく、「ぐずり」とは私の子どものこと。

 熱はすっかり下がって、すこし咳と鼻水がある程度。なのだが、1日じゅうぐずりっぱなし。反抗期なのか赤ちゃん返りしてるのか。いちいち覚えていられないほど、何から何までぐずぐずで、泣いても思い通りにならないと、怒ってドアをバタンと閉めて出ていって、それでいて、ドアが開かないといって、ドアの向こうで、またぐずぐず泣いている。

   寝る前も泣き、寝てからも泣き、いきなり起き出して「あさごはん」と泣き、押し入れの戸まで開けて「おふとん、おしまい」(ふとんをしまえ)と泣いたのが、午前3時。いやです。

 「咳をしても一人」は尾崎放哉。ちびさん、咳をしても元気。でもまあ、咳止めの薬くらいはもらいに、午後から病院に行こうかと思うけれども。
 子どもの右手の甲にはミッフィーちゃんと犬のスナッフィーが車に乗っている絵。左手の甲にはゾウさんの絵。くわえて、右の腕には絵描き歌のコックさんの絵。このまま連れていくのもどうかなあ。でも消したらまた泣くだろうなあ。
 私が何か書いているのを見ると、自分の手を出して、あれ描け、これ描けとうるさいので、今朝もつい、描いたのだ。黒のボールペンとピンクの蛍光ペンで。