しごと、とは。

「ぼくは、いっしょうけんめい、しごとしてるんだ」

と、ちびさんが言った。牛乳パックを五つほどもつなげた新幹線に、あれこれ紙きれをはりつけながら。
セロテープを切る音が、あんまり耳についたので、そんなにべたべた貼らないでよ、テープがなくなってしまうよ、と文句を言ったら、そのように言い返された。はあ。

すると、
「仕事というのは、片付けながら、お掃除しながらするもんだ」
とパパが言ってくれて、賛成だ、賛成だ、
「片付けない、お掃除しない、きみのやってることは、仕事と違う」
その通りだ、
と思ったけど、家のなかが片付かないのは、きみだけのせいでもない。

ものを捨てられないパパと、掃除がきらいなママと、散らかす一方の子どもが暮らしている。毎晩、布団を敷くスペースを確保するのが大仕事。夜、玩具を片付けさせていると、「ぼく、もうつかれちゃったよ」と、ちびさんが言う。

疲れて先に寝るのは、私である。ちびさん、ひとりで絵本を読んで、電気を消してから寝た、らしい。
(自分で電気を消すのが、彼の一日の最後のしごと)



おえかきに、幼稚園のおともだちが、いろいろ登場しはじめた。
はるかちゃんが好きなんだって。手をつないでるし。
るいくんに「りくしーしー」と呼ばれながら、追いかけられるのがうれしいらしい。
きあらちゃんは、髪の毛くるくるスタイル。
しようえいくんに、手紙を催促されているのに、忘れたのを問い詰められている図。
など、かいていた。