せんべい

春らしい、いい天気。

湿疹童子の湿しんもおさまり、「ぼく、幼稚園にいったらまた熱がでるよ」とこわがっていたが、ちびさん昨日から幼稚園に行っている。

昨日の午後は、小児科と耳鼻科。どちらも混雑していて、午後いっぱいかかった。もう治りかけているのだが、薬もらわないといけないので、しょうがない。

小児科にフィリピン人家族がきていて、南の香りがなつかしかった。その一角だけ、熱の子の泣き声も含みつつ、ほがらかなのだ。若い父親のタガログ語は軽快な打楽器の響き。目があうと笑った若い母親の、その笑顔がまったくすてきだった。

夜、ちびさん、妙におとなしい。椅子にすわって机の上でミニカーを走らせているのだが、なんかへん。また熱でも出たのだろうかと、近寄って気づいた。
▲だ。
最近、すこしは恥ずかしいと思うようになったのかどうか知らないが、しても黙っているんである。いつからそうしていたのか、▲はお尻の下で、せんべいになっている。ああもう、どうしよう。

あんまりしょんぼりしているので「▲せんべいだ。りくが▲せんべいつくった。▲せんべい、▲せんべい」と歌ってやったら、いきなり笑顔で「ぼく、▲せんべい、つくったの」と元気になる。
いや、すこしはしょげていてほしいんだが。

「みんなに言ってやる」「いや、言わないで。こんどからトイレでする」(といつも言うが、言うだけ)
ふん、みんなに言ってやる。(おともだちには黙っといてあげよう)