ふきのとう/蝉

空き地でふきのとう摘む。
最初、もう花が咲きそうなのが、2つほど見つかっただけで、なんにも見つからないからそろそろ季節も終わりかと思ったんだけど、枯れたカヤだらけの、全然楽しくない空き地じゃあるんだが、てんとう虫やら蟻やら蝶やら虫やら、みんな一生懸命働いていて、地上で一番元気なのは昆虫かもしれないなあ、なんかその勢いに見入ってしまったりしながら、ふとふりむくと、さっき見たときはなかったはずの、ふきのとうがぽこり。
春の獲物は、かんたんにあきらめてはいけない。
またすこし、カンゾウナとかほかの草を摘んで、ふりむくと、また、ふきのとうがぽこり。
おもしろいなあ。
ふきのとうと、だるまさんころんだ、して遊んだ気分だった。
かれこれ10個ぐらいみつけたのかな。
てんぷらとふき味噌にして食べました。

簡単な折り紙なら折れるようになったちびさん、せっせと蝉をおって、袋いっぱいにしている。顔もせっせとかいていて、蝉さんたち、泣いたり怒ったり笑ったり眼鏡かけたりしている。
これどうするの、というと、みんなにあげるの、という。
どうやら、卒園する年長さんたちから、お手紙や折り紙もらったり、自分も何かつくってあげたり、していたのの気分が続いているらしい。
修了式の日には担任の先生あての手紙のなかに3匹ほど入れていた。

次の日、老人会の会長さんがやってきたあと、ちびさん、泣きそうな顔になっている。どうしたのかと聞いたら、さっきの人に、蝉をあげるのを忘れてしまった、という。そのあと、近所にNPO法人の福祉作業所があるのだが、そこのスタッフが来たときには、思いだして蝉を渡していた。でもその次にさやかちゃんのママが来たときには忘れていたから、けっこういいかげんなんだが、

いま、わが家を訪れた人には、蝉のプレゼントがあります。