巨石文化圏

 ちびさん、毎日天気予報を見て「明日は雨だから畑はしない」とか「明日は晴れだから畑だね、何植えようか」などと言っている。
 はつかだいこん、ベビーホウレンソウ、ベビーロケットが、小さな芽を出している。こんなふうにすぐに芽が出て、ぐんぐん伸びてくれる小さいひとたちは、ありがたい。変化が目に見えるので、ちびさん毎日大喜び。育ってる途中で、摘んで食べられるパセリやセロリや水菜やレタスさんたちも、ありがたい。毎日畑で、パセリをかじるのが私は癖になりそうだし、レタスはお弁当に入れた。
 にんじんとネギの種もまいた。ちびさんの手は小さいし、すばらしくいいかげんなまきかたなので、芽が出たら植えかえてやらねばならんだろうが。
 秋と冬の間に、開墾をゆっくりすすめよう。春になったら、草がしげってしげって、きっともう手に負えないほどになるから、今のうち。それにしても石がごろごろ出てくる。ついに掘り返せない大きな石のところに、出てきた石を置いていくのが、ちびさんの仕事。「ストーンヘンジつくるんだよ」と言ったら、イメージが湧いたみたいで、いろんなふうに並べたり積み上げたりしている。
 「巨石文化圏」と呼んでいる。