つかまえないで

晴れた日は畑。なんかなあ。勤労奉仕に似てきたぞ。
ひとつは、農場主の満足のため。
ひとつは、町内会の草刈り費用の節約のため。
おかげで、毎日、けっこうくたくた。

穴掘って残飯埋めて、その上にかぼちゃの種を埋めた。
うまくいけば、来年の春ごろ、芽を出すかも。蔓がのびて、実もなるかも。



もうじき幼稚園の生活発表会。ちびさん、木琴と跳び箱をするらしい。
木琴はできるだろう。跳び箱はできないだろう。
でも練習はまじめにしてるんだって。
感心、感心。

友だちとの関係が、微妙に難しくなっているかも。
一番仲のよかった男の子が、「どろぼうだ。たいほする」と言ってつかまえにくるのが、とてもいやなのらしい。
たぶん、追いかけっこか何かかな。じゃれあってるだけにしか見えんだろうと思うんだけど。「どろぼうだ。たいほする」という言葉がいやなのか、つかまえられることが(触覚の過敏などのために)不愉快なのか、その両方なのか。
連日言うので、すこし気になっている。いやなことはやめてって言っていいし、楽しくなかったら遊ばなくていいんだよ、とは言ったが。

連絡帳に書いたほうがいいかな。いやなことがつづいて、友だちをきらいになってもつまんないし。

運動能力の差がつきはじめてるなあと思う。ちびさん、体も小さく(6歳だけど4歳児平均ぐらい)バランスも悪い。走るのも遅い。同年齢の子と遊ぶのは、しんどくなってくるかもしれないなあ。

同級生と遊ぶのが、私はとってもしんどかった、と思いだす。小学校1年のときだ。それで遊ばなくなった。ゴムとびしても飛べないから、どっちのグループにも入れてもらえないし、ごっこ遊びもだるくて、何が面白いかわかんないし、全然楽しくないんだもん。
髪をさわりにくる女の子がいて、髪をさわられるのがものすごくいやだったのも思い出す。さわらないで、って言っても通じないし。また別の女の子の、飼い犬に襲われたことも思い出す。
帽子をとられたとか、靴を隠されたとか、机のなかに残飯を突っ込まれていただとか。「ばか」と言われたとか、田んぼに突き落とされたとか。

いろいろあるだろうが、なんとかがんばれ、ちびさん。
きみは世界でいちばんいい子だよ。