1月の森

1月がもう終わろうとしている。

冬の森。わが家の向かいの森ですけど。朝6時に雪かきした日が1日ぐらいはあったかな。去年はほんとに降らなかったし、2年ぶりの雪景色。20年前にここに住み始めたときと比べたら、雪の日も雪の量もほんとに少なくなった。

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ブリューゲルの絵、中世の森の絵のような光景が、ときどきあって、写真のなかに鹿がいる。遠くに小さく。最近はもう目があったぐらいで逃げないので、森のなかに踏み込んで近づいていくと、キイッと高い声で鳴いて、すると、3頭ぐらいがいっせいに駆け出していくのを見るのが、すこし楽しい。

だれも管理する人のいない森。柚子の木があって、たくさん実がなっているんだけれど、木、高すぎて、うちにある梯子ぐらいでは届かない。木登りできるほど若くない。 

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いいところに住んでいると思います。人間には会わないけれど、毎日、鹿たちに会う。


共通テストの1年目。息子も来年は自分事なので、さすがにあとで解いてたけど、当日調べていたのは、各地の共通テスト対応の列車編成。
おお、宇和海増結だよ、とか。
昔、私が受験の頃は、松山まで3~4時間かかったから、前日からホテルや親戚の家に泊まりだった。いまは1時間半だから、列車(電車ではない)で行けるんだな。私は友だちの親戚の家にお世話になった。母に、じゃこ天をたくさん持たされて行ったら、じゃこ天入りのラーメンを作ってくれたのが、美味しかったな。友だちは、はるか北海道の大学に行った。卒業から会ってない。彼女も私も、行方知れず。

じゃこ天と卵の入ったラーメン食べたい。


ブリューゲルの「死の勝利」は、戦争とペストだったんだなと、思い出したりするんだけど、カレル・チャペックの戯曲「白い病気」は面白かった。架空のパンデミックの話だけど、第二次大戦前夜、物語には、戦争に協力する人間は治療しない、という医師が登場する。チャペックは、80年後のいまが見えていましたかという感じ。

コロナの感染拡大と、核兵器禁止条約の発効とを一緒に耳にした2021年1月。

 

修学旅行はどうなるんだろう。10月海外1週間の予定が中止、2月沖縄3泊4日に変更、さらに2月熊本長崎3泊4日に変更、さらにここにきて、3月春休みに長崎のみ2泊、自由研修なしに変更予定。
息子、それならひとりで青春18きっぷで行ったほうがいい、と言い出した。旅行社より安くて楽しい旅をつくる自信があります、と別行動で同じ目的地に行くというプランを考えて、友だちに声をかけたら、それいいな、と言われたらしい。
いやいやいや、待て、修学旅行行っても行かなくてもいいが、友だち巻きこむな、と釘さしといた。学校はなんとか中止にしない方向で、調整してると思うのに。

長崎は、4年前に行ったから(ああ、もう4年も経つのか)、自由行動できないのなら、行かなくていいや、みたいなことなんだと思うけど。気持ちはわかるけど。貧乏旅行に慣れさせたかいがあるというか、なんというか。

きみの価値判断を尊重するし、味方もするけどね。

楽しいかもしれないよ、修学旅行。これ以上の延期はないと思うから、中止にならなければいいと思うよ。
積立金の差額が戻ってくることだけが、母は楽しみです。

 

年末に届いていた。詩誌「みらいらん」貼っておきます。

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