最後の両吟集

今年の、向かいの森の桜。わが家のベランダからお花見できますけれども、見ただけですね。この雨ですっかり散ってしまうでしょう。

印刷屋さんから今朝届いた。蝦名泰洋と野樹かずみの両吟集。とにかく、つくった。短歌両吟第7集『カイエ』。これが最後の両吟集。

クアドラプル プレイ』もそうだったけど、本をつくるのがいちいち悲しい。

── それはね、創作は、何かを得ることではなくて、失うことだからだよ。

30年以上前、短研の新人賞もらったときの、蝦名さんからの餞の言葉でしたが。

クラウドファンディングのページに記事UPしたので貼ります。

最後の両吟集 去年亡くなった歌人、蝦名泰洋さんの歌集を出版したい(野樹かずみ 2023/04/08 投稿) - クラウドファンディング READYFOR

侃侃房さんの短歌ムック「ねむらない樹」の「忘れがたい歌人、歌書」に、林和清さんが、蝦名泰洋さんと第一歌集「イーハトーブ喪失」のことを書いてくれていて、ありがたく。そう、蝦名さんはそうだった。きっと、そのとおりだった。

授賞式の二次会のあとのことは、忘れていたけれど、いやもう、自分の過去は、まるごと黒歴史なので、思わず顔を覆いますけれども。

亡くなってから、ようやくわかることがある。
なつかしいし、胸が痛いし。野樹は、百万回くらい、ありがとうを言いそびれてる。