民族差別禁止法が必要だ、と思う。

おそらくは学校でのいじめが原因で、小学校6年生の女の子が自殺したという記事に、母親がフィリピン人であることが、いじめのきっかけになったとあって、叫びそうになったのは、私だけではないと思うんだけど。

民族差別禁止法を制定してください。
差別感情による暴力や暴言は、そうではない暴力や暴言よりもはるかに重い犯罪であるということを、法律でもって示してください。

たった12歳かそこらで、同級生を自殺に追いやるような不幸な日本人の子どもたちを、これ以上つくりださないためにも。

こないだ高さんにもらった『在日外国人』という本によると、いま在日外国人の数は222万人。国籍は、中国、韓国・朝鮮、ブラジル、フィリピンの順に多い。

在日外国人の存在は、100年前の朝鮮侵略から始まって、近年の日系人労働者やアジア各国の研修生の受け入れ、などなど、日本の国策によるものです。
にもかかわらず、たとえば民族学校などの外国人学校を正規の学校と認めない、など、政府は在日外国人に対して、差別的な政策をとりつづけている。国民もそれに慣らされて、差別する側もされる側も、それが差別と気づかなくなってる。

気づかなくても、差別があれば、そこで人は、深く傷ついてゆく。される側もする側も。

この国はすでに、他民族共生社会だし、それは加速する。他民族共生社会としてのものの考え方を身につけてゆかないと、それから法律が変わってゆかないと、社会は残酷になる一方だと思う。

人を、その異質さゆえに排除するという悪癖の克服を促してゆかないと、社会は、在日外国人であれ、障害者であれ、マイノリティーに対して残酷になるし、それは同時に、マジョリティーにとっても、生きづらい社会なのだと思う。

民族差別禁止法はいる。そこに民族差別があるんだから。