「トムとジェリー きょう怖の大冒倹」その1

夜になってまた大雨警報。
「ぼくは大人になったら、はこぶねをつくるひとになるんだ」って子どもが言う。「それで、動物たちをはこぶねにのせて、たすけるんだ。大雨や洪水や津波から」
箱舟の話なんかしたことがないので、出典を訪ねたら、ピンクパンサーっていうアメリカ製のアニメに出てきたお話らしい。キリスト教文化だなあ。

子どもの自由帳、いつのまにか4冊目(かな?)の本ができている。これもアメリカだ。

タイトルは、
トムとジェリー きょう怖の大冒倹」(険、の間違いですね)



「大冒けん地図」(「亜米利加」と「日本」の航海図)

「毎日おいかけっこをしているトムとジェリーです。」(追いかけっこの絵)
「ジェリーは穴へ、トムはその上へドスーン!!」
「いえは、こわれた。」
「おくさんにおこられた。」「こらあ!トム!出なさい!」「あんたも!」
(家から放り出される絵)

「二匹は、にげて、あわてて船にのったが、のこった船はフェリーだけだ」
「それは、日本行き。船は、ゆれながら、日本に行きます。」
(船の絵。船体には「AJRPAN」と書いてある。JAPANのつもりか?)

「夜になっても、食料がないまま。」(船の絵。夜空に☆)
「朝、日をさますと、海の中にいた。」(目を、ですね。船、海の底に沈んでいるらしい。地面の☆はヒトデか。そらには魚と亀。船体の文字、「A.JAPAN」になっている。)

(水面に首だけ浮かんでいるトムとジェリーの絵。)
「目をとおすと、前は富士山。」(とおくに富士山)

「のぼると、なんということでしょう」(富士山の絵)
「富士山が、崩れているのです。」(崩れた富士山の絵)

「崩れたところをぬけて、ページへとび出た。字もぬけそうなところです。」(前のページからくずれてきて、ひらべったい島になった富士山)
「しん災のところがさらに大きくなった。」(壊れた町の絵。「釜石工場」が倒れている。)

「雪がつもりすぎだ。」(壊れた町に雪が積もっている。脱線の電車、車そのほか。)
「すぐにもどって」
「広島へ。」(広島県の地図に原爆ドームがかきこんである。)
「東京は?」→のさきに「ぐしゃぐしゃ」(東京の地図のなかでいろいろ壊れている。)

「全部ぐちゃぐちゃ。」(広島県の地図がふにゃふにゃゆがんでいる。ドームも家も壊れている。)

「九州をとおり」(九州の地図。「北九州」「福おか」「佐賀」「平和をあいする長崎」「宮崎」「くま本」「か児島」がかきこんである。大分は、忘れられている。)

「ページをぬけて、沖なわに。」

「亜米利加へ。」(アメリカの地図)

「それで、ニューヨークのまちへいきました。」(たくさんのビルの絵)

(つづく)


ああすごい雨。明日はきっと休みだ。何して遊ぼう。