いも掘り

昨日は朝から幼稚園の未就園児のクラス。
橋を渡れば幼稚園、というあたりで、心がざわっとして、それから、ずん、としずむ。あ、と思う。もしかしたらこれは登校拒否の症状ではないだろうか。
思えば、長い長い間、この症状を我慢しながら、学校に行ったり、仕事場に行ったり、行けなくなったりしていたなあ、とちょっとなつかしく思うのは、最近この症状は出ていなかったということで、めでたい。
これくらいのしずみかたなら、大丈夫なので、深呼吸ひとつして、気を取り直して幼稚園の門をくぐる。
 
入るなり「昨日は来られませんでしたね」と、先生から声をかけられて、? となる。昨日、何かあったの?
昨日、ではなく一昨日もクラスがあって、それは療育センターのクラスと重なるので最初から申し込みしておかなかったはず、とあとで思いいたるが、私の脳は、またどんな情報をとりこぼしているのだろうと、しばらくおろおろした。
 
おやつのときのコップを忘れているし、いも掘りのスコップも忘れている。それでまた、ずん、としずむ。
いも掘りより、ままごと道具で遊びたがる子どもを外へ連れ出すまでが一苦労で、やっといも掘り始めると、ちびさん、せっかく掘ったいもに、なぜか土をかけて埋めもどそうとする。おやつに、ふかしたいもが出たが、ちびさん、食べない。ので私が食べる。
 
ちびさん、教室をくるくる走る、と、つられてふたりほどの男の子が走りはじめる。こうして、学級崩壊ははじまるんだろうなあ、と思う。ちびをつかまえて、走るのをやめさせると、こんどはその場で、くるくるまわりだす。つられて、もうひとりもくるくるまわる。はあ。
 
いもを袋に入れてもらったあと、袋をもったまま、またまわる。で、袋が女の子にぶつかり、泣かせてしまう。謝らせたが、自分が何をしたのか、ちびさん理解していない。そういうところが、とっても自分に似ていると思えて、私は凹む。帰ってからもわりとしつこく説明するが、しつこい説明は通じないのである。簡単に「くるくるまわるの禁止」と言ったら、ようやく「わかった」と言ったが、くるくるまわるのが、止められるはずがない。
 
午後、ちびさん昼寝しないが、私は疲れて寝た。
風邪をひいたかも。喉が痛くてこんな時間に目が覚める。
お茶飲んで寝よう。