近所の小学生たちが

近所の小学生たちが、ちびさんと遊んでくれる。
帰るとき「この子、へんな歌をうたうよ」と5年か6年の男の子が言う。
へんな歌? 「白のパンダを並べて、とか、ピュアなハートとか」
ああ、それは「アジアの純真」ですね。
そうだね、きみたちは知らないね。
ちびさんが知っているのは、いま中学生の女の子からもらったピコの玩具に、その歌が入っているからなのでした。ほかには「これが私の生きる道」とか。「ゲゲゲの鬼太郎」とか「セーラームーン」とか。「勇気100パーセント」はいまも夕方のNHKでかかっているけど。
 
「この子、国の名前おぼえているよ。中華人民共和国とかいうんだよ」
驚きだったらしい。ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく、も言えます。「大韓民国にはママといっしょに行ったのよ」って言っています。ママには記憶がありませんが。とおい前世のことですかね。
 
2歳のころには、絵本が読めるようになっていたちびさん、
「この赤ちゃん、本よむよー」と近所の子たちを驚かしていたが、いまや、小学生の男の子たちがゲームをするのを、夢中でのぞきこんでいる。ゲームほしいとか言いだすんだろな、そのうち。