てがみ

てがみかくの、とちびさんが言う。おなじクラスの年長さん(年中さんと年長さんが一緒の縦割りクラスです)の女の子に。
しわくちゃの、とても使えない葉書に (しかも新幹線の絵だ) ○○○はるか と、女の子の名前を書いている。これを渡すんですか? それはあんまりだ。
しょうがないので、折りたたんだらかわいい封筒になる紙を(たぶんもう10年以上前にどっかでもらったのを持っていた)渡して、あて名は、○○○はるか ちゃんへ と書くように言う。
するとちびさん、書きましたね。

表(宛名) ○○○はるかちゃんへ

裏(本文) あそんでくれてありがとう
       ○○○はるかちゃんへ
          りくしより


いつも、お休みの子の名前しか言わない子が、お休みじゃない子の名前を言ったと思ったら、年上の女の子で、しかもいきなり手紙書くんだって。
私はすこしうろたえた。

はるかちゃんって、だれだ。

こないだもらったクラス交流誌の、はるかちゃんのページを見ると、性格の欄に、年下の子にやさしい、とお母さんが書いている。好きな遊びは、お手紙交換。なんかちょっとほっとする。

(ちなみに、クラス交流誌のちびさんのページは、ちびさんが自分で書いた。ボールペン握ったら、はなさなかったのだ。性格は「いいこ」、好きな遊びの欄は車と電車の絵。フリースペースにも電車の絵。「でんしゃとちずとくるるがすきです。しべりあてつどうにのりたい。」と大小さまざまなひらがなで書いてある。)

それで、はるかちゃんへの手紙、今日、もっていって渡すんだって。
心配だ。ちゃんと渡せるのかな。だいたい、オレンジ色のクーピーで書いた、このつぶれた文字を、読んでもらえるんだろうか。私はちょっと泣きそうだ。
だけどさ、なんで私が、どきどきするんだろう。

↓「手紙」で検索してみる。岡林信康の「手紙」とかあって、かぐや姫の「あの人の手紙」もあって、うあああああ、と思ったけど、ほんといろんな「手紙」があるんだけど、これにしました。アンジェラ・アキの「手紙」。今年度の学校音楽コンクールの中学校の部の課題曲らしいです。



ところで、昨日の身体測定、みんなと一緒に並んでできたらしい。しかもシャツも脱いでできたらしい。前日から、「今度は上だけ脱いでみようか。ズボンは(いやそうなので)脱がなくてもいいよ」と言っていたら、朝になって、紙に自分で「しんたいそくていします。うえだけぬいでします。」などと書いていて、驚いたんだけど、きっと、ほんとに、自分で脱いだんだろうなあ。また一歩前進のちびさんだった。