もうじき、義父母の金婚式である。といって何をするわけでもないが、何もしないというのもさびしいので、ちびさんに絵をかかせた。この孫のすることなら、なんだってよろこんでくれるのである。おじいちゃんおばあちゃんというのはふしぎだ。
昼の電車と夜の電車。かなり大きいボードの裏表。A3の倍くらいかな。そうとう集中してかいていました。もっとかくの、もっとかくの、と終わらないのがこわいよ。
おじいちゃんが大学を退官するときに、研究室にたまっていた資料のいらないやつ、千枚も二千枚もどさっとくれたんだけれど、ちびさん毎日10枚もそれ以上も使って、もう底をついた。すると新しいコピー用紙を勝手にとりだして、また10枚単位で使っていく。勝手に使うなと叱ると、白い紙がいるのおおお、と叫ぶ気持ちはわかるが、ああ、紙の確保がたいへんだ。