たまごから

子どもがやってきて、言った。

「ねえママ、たまごからひよこがうまれて、ひよこがにわとりになって、にわとりがからあげになるのね」

……からあげ。まあ、そうだけど。からあげ…!

「ああ、かんがえがまとまった♪」

と向こうへ行った。


昨日の午後、幼稚園。療育の診察前に面談をお願いしていたので。
行くと、ちびさんの母の日の絵は話題になっていたらしい。園長も「いつも電車の絵ばっかりなのにねえ」と感心しきり。
彼がふつうに、おかあさんの絵をかくなんて、だーれも思っていなかったのだ。

園長から、今年から特別支援の先生をひとりつけることにしたこと、療育センターとも連携をとって、保育にあたっていく、というような説明を受ける。去年からいてくれれば嬉しかったが、ちびさんなんとか乗り越えたので、まあいいか。前向きな対応はありがたいです。
ちびさん、去年の秋の終わりまで、教室を脱走しつづけていたが、うん、きみのおかげで、特別支援の必要な他のおともだちも助かるよ。

担任からは、もうほとんど手がかからなくなった、と言ってもらう。指示を受け止めることもできるし、わからなければ、わからないと言える子だし、特別支援の先生に手伝ってもらうのは、いまのところ身体測定の着替えぐらい。
(着替えはのろい。のろいだけでなく、そもそもやる気がない。しかも最初にはくのが靴下で最後に脱ぐのが靴下、というこだわりだけはあって、順番が違うと、最初からやりなおししないと、泣いてわめいて面倒である。)
遊びの切り替えもむずかしいが、ときどき泣くが、パニックに陥ることもなく、担任とのやりとりのなかで、なんとかやっていけている。
あれこれの活動も「できないの、むずかしいの、やりたくないの」と言いながらも、好奇心旺盛で、そのうち「ぼくもやってみる」とやりはじめる。
何より幼稚園が楽しいと言って、とても楽しそうに通っているので、いいのだ。

咳が出るので、小児科に寄って帰る。今朝はすこし熱も出たので、楽しい幼稚園はお休み。でも大人しく寝てくれるほど、悪くもないのだ。うろうろしている。