糸電話

糸電話、という言葉。スマホは糸電話に似てたな。蝦名さんは、最後までガラケーだった。

詩誌「みらいらん」9号では、青森の詩人の船越素子さんも「クアドラプル プレイ」を、紹介してくれていました。
糸電話、という言葉が沁みました。ほんとうにそんなだった。糸電話は、距離が大切。糸がちょうどよく張る距離でないと、声が聞こえない。近いとたわむし、遠いとちぎれる。ちょうどよい距離、声がよく聞こえる距離のために、心を尽くした感じはある。私が間違っても、蝦名さんが黙って整えてくれた感じがある。

糸電話の、糸が震えるように、スマホが震えて、短歌が届いた。ほんとに、そんなふうだった。

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みらいらん、池田康さんも、書いてくれていました。東京で会ったときとか、蝦名さんと私と、いろいろお世話になったのでした。

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「灯船」という歌誌が届いて、斉藤梢さんが、時評で書いてくれていました。同じ東北の人ならではの、見える風景もあるのだろうなと、思います。ありがとうございます。

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蝦名さんの歌集をつくんなきゃいけないなとか、蝦名さんの歌論も、伝えなきゃいけないなとか、思っています。もうすこし心が落ち着いたら。

少し、遅れて届くよね、糸電話も、星の光も、そんなふうよね。