プラスのネジが1本

午後、NくんのママとNの弟妹連れて一緒に学校に行く。このふたりを連れてくのがいつも大変なんだけど、年中さんの妹がなんか急にききわけよくなっていて、あっちこっち駆けていく弟を連れ戻しに行ったりしている。感心だった。
さて参観日。
フリーズ先生、フリーズせずにがんばっている。何か指示する度に、男子らが「いやだ」とかいちいち文句言ってるんだが、負けてない。
子ども、3列目窓際。隣の席の男の子と後ろの席の男の子と、しずかにじゃれている。ロボットごっこしてんだな。相手の手や体を動かして、動かされたほうはされるままになっている。それを交代でやって、くすくす笑っている。ああ、すぐ横で親が見てんのに。背中向けて。
消しゴム投げてやろうかと思ったわ。

休み時間になって、「ママ、約束してください」と子どもが言う。
ぼくがふざけてたこと、パパに言わないで。6時間目終わるまでバス停で待ってて(参観は5時間目)。ぼくがバス停に行くまでバスに乗らないで。
どうしても一緒にバスで帰るんだとずーっと言っているので、待ってやることにする。

次の時間も参観してもらっていいですよ、って通りがかった先生が言ってくれましたが、いやです。見てたら消しゴム投げたくなるから。
幼稚園のときに教室から脱走しつづけていたのを知っているNくんママは、すごいねえ、授業中にともだちとふざけたりできるようになったんだ、ってほめてくれる。ほめてもらっていい話じゃないような気がするんだけど、本人、楽しそうなので、いいや。

喫茶店でコーヒー飲んで本読んで時間潰して、バス停に行く。子どもと一緒にバス待ってると、1年のときの担任が通りがかって、いいねえ、お母さんと一緒に帰るんだねえ、って子どものほっぺた撫でてく。こうして見ると、この子どもはほんとに子どもらしい。というか、幼い。こないだ工作の時間に見たよ、と先生。あのときはぼくはながーいヘビをつくっていたんだ、と子ども。

バスから降りて坂道のぼるのが。低学年男子の群れは、アスファルトの道のマンホールの蓋やら、黄色や赤の何かの目印やら、ひとつひとつ踏みながら、何ポイントプラス、とか、そこ踏んだら爆発、とか、にぎやかなことだ。みんな10回くらいは爆発して、廃品回収の車が通ったら、人間も回収されるんだよと言いだして、いいや、人間だけじゃなくて惑星も回収されるんだ、とか、太陽に一番近い惑星は水星だ、とか、ブラックホールにのみこまれるんだ、とか、ちがうよブラックホールも回収されるんだよ、宇宙も全部回収されるんだ、とか言っていて、じゃあ、何が残るの、って聞いたら、プラスのネジが1本だけ残るんだ、ってSくんが言うのが、なんかおかしかったけど、なんでプラスのネジが1本?
さあ、って首かしげてるし。

昨日はランドセルが3つ、うちに転がり込んでいたが、今日は、子ども、帰ると必死で算数のプリントして、Sくんちに遊びに行った。ほんの2か月前まで、200メートル先の家に、ひとりでゆけないで、ママついてきてってぐずぐず言っていたのが嘘みたい。

今日も楽しい1日でした。
プラスのネジが1本、ねえ。