幼稚園

卒園式の写真ができてきている、という電話があったので、昨日の夕方、幼稚園に取りに行く。りくは3か月ぶりの幼稚園で、照れくさそうにしていた。以前の教室をのぞくと、部屋のレイアウトがかわっていて、それを不思議そうに眺めていた。そう、変わっていくのだよ。
教頭先生としばらくお話する。

「りくちゃんとお話するのはとっても面白かった。早口だし、内容は難しいし、ときどき宇宙語みたいでしたけどね。一緒にいるとほんわかした気持ちになりましたよ。年中さんから年長さんにかけて、ほんとに成長しましたね。靴下ぬぐのがいやだと泣いていた子が、プールに入ってるわよって、あや先生と笑ったんですよ。」と言ってくれる。

(いえいえ、靴下はいまも泣きます。着替えのときに、もう夏だからはかなくていいよ、と出さないでいたら、泣いて自分で取りに行く。)

「バスに乗っていくんですよ。教室を出て行かずに、ずっと机に向かってすわっているんですよ」と言うと、そりゃもう感動してくれる。
だって、年中さんのときなんて教室脱走しまくっていたんだから。園バスにひとりで乗れなくて抱っこしてもらってたんだから。

「年中さんのときは、うちのクラスのNくん(やはり発達障害の)とよく遊んでいて、全体集会のときでもふたりともすわっていないし、ホールを走り回ってましたけど、年長さんになったら、ふたりともぐんと伸びましたね。それぞれ別々に成長していきましたが、Nくんが活動に入れないでいるときに、りくちゃんが、Nくんはきっとこういうきもちなんだよ、って教えてくれることがありましたよ。わかるんでしょうね。」

おお。それは初耳。
そうですか。きみはそういうことができていたんですか。

そういえば、入学式の前日にリハーサルに呼んでもらったとき、発達障害の子3人いたんだけど、ひとりが廊下にしゃがみ込んで泣きじゃくっていたのが、りくが行くと、彼は何をするわけでもなかったのだが、何かひきあうのか、男の子、泣きやんであとをついてきた。

幼稚園の2年間、教室を出てってもむりやり連れ戻されることもなく、かといってほっとかれるでもなく、みんなと一緒に活動することもできるし、見ていてもいいよ、ひとりでここにいてもいいよ、と選択を自分でできるようにしてもらって、自分のペースで取り組むことができて、結果的に、いろんなことができるようになっていった、その経験はすごく大きいような気がする。
とっても感謝です。

放課後の預かり保育の子どもたちと、すこし遊んでいた。
「いい笑顔ですね」と、先生たち。
かなりほっとして、リラックスした感じでしたね。

卒園式の写真、たった3か月前なんだけど、ずっとずっとずーっと、昔のような気がする。もう表情もかわったもんね。