お手紙とお手伝い

子どもからお手紙もらった。
台所の戸に紙でつくった袋をはりつけて、それがポストである。
ポストに入っていた。

「(私の名前・漢字)へ
いまごろ、だいどころで、しんこくなもんだいがおきている。すぐにかけつけてください。
ゆうじん(自分の名前・漢字)より」

すぐにもう一通。

「五分ごまでにプリンをよういしてくれ。こんどはふざけるな!」

つまり、腹へったんだな。素直にそう言え。
プリンはないから、パンでも食べててください。

「生活」の授業で、おうちのしごとを手伝いましょう、みたいのがあるらしく、お手伝いカードをもって帰った。
何かお手伝いさせなきゃいかん。親だってろくにやってないのに、こわい宿題である。
食器洗いと洗濯物たたみをする、と言う。

親に言われてやるわけじゃないので、けっこう前向きに取り組んでいる。
たたむのはタオルだけにしたが、不器用なので、えらく難儀している。
茶碗は、きれいに洗えているかどうかはあやしいが、きれいに積み上げている。きっとビルでもつくってる気分だな。

途中でトイレに行って帰ってきて、
「じゃ、しごとにもどります」
って、また洗い出す。
そんな大人な口のききかたを、どこでおぼえたか。