2008-01-01から1年間の記事一覧

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♪花はさきほこり、鳥はうたいだす♪ ちびさん、ごきげんよろしく、歌いながら家を出ます。 毎朝、今日の天気を確認するのが日課となり、広島だけではものたりないのか、那覇から札幌まで、全部というわけではないが、毎朝いくつもの都市の天気を覚え、それを…

しいたけの木

ご近所さんから、大きいしいたけ四つもらった。 しいたけの木ももらった。しいたけの木には、これからもっと大きくなるはずの、しいたけが一つくっついている。 ということは、うちでしいたけが栽培できるということか。 大きいしいたけ四つ(大人の手ぐらい…

所有、について。

台所に数匹のショウジョウバエ。 百匹いればともかく、一匹二匹とんだって、私は気にもならないが、パパはゆるせないらしく殺虫剤に手を伸ばす。台所に殺虫剤を噴霧する。私はそっちのほうがゆるせない。 原因はなんだ。片付けないからだ。それはお互いさま…

森のなかの小さな木の実

子ども。なぜ、なに、どうして、の季節ではあるが。 めずらしくパパが絵本を読んでやっていた。「銀河鉄道の夜」は漢字がわりとあるのでひとりで読みきらない。ねだって読んでもらっていた。途中で、ちびさんが口をはさむ。 「どうしてジョバンニは貨物列車…

これがわたしの生きるみち

栗の皮むき、だるかった。 あちこち、もらってもらって、すると栗がさつまいもに化けたりして、嬉しかったが、のこった最後の栗もようやく栗ごはんにした。 海外送金する。はじめて機械でする。手数料500円安くなる。向こうの銀行にトラブルがあったとか…

100歳?

老人たちの話をしよう。 パパはなぜか、年よりに気に入られるらしく、町内会の役員にさせられたが、ついでに老人会の賛助会員にもなっていて、老人会の行事の世話をしたり、おじいさんたちと一緒に市議会の傍聴に行ったり、している。敬老の日前後も忙しかっ…

ひろった栗もらった栗

土曜の午後、義父から電話がかかって、いきなり帰省することになり、10分ほどで荷物まとめて車に乗った。 連休中、あれこれしなければならないこと、しようと思っていたこと、あったのだが、子どもの着替えをかばんにつめている間に、めでたく忘れてしまっ…

靴が消えてしまう世界について(10月5日広島 その5)

「ママはまだこどもだよねえ」と、4歳の息子に言われた。 ぼくとママはなかよしで、おともだちで、だからいっしょにようちえんにいってあそぶの、というのだが。 甥っ子が5歳くらいのときに、かずみちゃんといっしょにようちえんにいくの、と言いはったこ…

柩の木(10月5日広島 その4)

外に出ると金木犀のいいにおいがする。 このにおいは、十代のはじめ頃の記憶と結びついている。 13歳くらいのセーラー服の自分が、いまも故郷の夕暮れの空のあたりをずっと歩きつづけているんじゃないかと思う。 桂花(金木犀)が北京市の花だと教えてくれ…

記憶をば継げ(10月5日広島 その3)

歌会を途中で抜けて、ビデオ上映会に行く。 ☆ 「フィリピンと日本を結ぶビデオメッセージ・プロジェクト上映会 in Hiroshima!」 ──戦争を体験した元日本兵とフィリピンの人たちの証言を、ビデオ制作者のBridge for Peace代表 神直子さんの解説とともにお聞き…

陸軍桟橋(10月5日広島 その2)

港へ行く。皆実町から宇品通りあたりは、学生のころ、友人たちの下宿がたくさんあったところで(大学が移転してからは、すっかり変わってしまったが)深夜に自転車をこいで、あっちの下宿からこっちの下宿へと、遊びまわっていたところだ。港のあたり、さら…

駅前の源氏物語(10月5日広島 その1)

昨日は凄い一日だった。 10月5日。広島歌会と、フィリピン関連のビデオ上映会があるので、早朝、街に降りた。 朝から順番に行こうか。 朝、待ち合わせの時間より30分ほども早く駅についた。駅にはいろんな人がいる。酔っぱらって地べたに寝ているおじさ…

「ぼく、つくったの」 とは言っていた。 作曲、であったらしい。 2週間前の音楽教室で、みんなが音符のマグネットをドレミファソ、ソファミレド、と並べているときに、とっくに並べ終わって退屈したちびさん、勝手に音符を並べて遊んでいた。 今朝、音楽教…

まわる。まわる。くるくるまわる。 くるくるまわるのがとまんない。 道を歩くのもくるくるまわりながら歩くから、ころぶ。 ちびさんの足、傷だらけ。 もっと小さい頃にくるくるまわっていたのは、無意識の感じだったけど、今はきわめて意識的。あれは、感覚…

昨日の日記 ↓ 午前中、療育センター。 母親たちの懇談会。2グループ合同で10人ほど。 ひとりのお母さんの取り組みの発表をもとに、自由に懇談。 発達障害、とひとくくりに言っても、ほんとにいろんな子がいるもんだ、と面白かった。 何かしら感覚過敏があ…

ジュリアン

数年間、パアララン・パンタオで、一番安い給料で働いていたのは、レティ先生をのぞけば、ジュリアンだった。 レティ先生は、教師やスタッフの給料を工面しなければならない側で、学校が開校した20年前から、無給で子どもたちを教えてきた。学校が2校に増…

「ママ、ちゅうごくのほん、よんでるの?」ときく。 「なんでわかるの?」 「中国の赤い星、ってかいてある」 読めますか。星という漢字も。 今さらながら読んでます。エドガー・スノー『中国の赤い星』 字が小さくて、最近、小さい字が、眼鏡でも肉眼でも微…

文字を読むのも書くのも、いつのまにかできるようになっていて、教えなくてもいいや、らくちん、と思っていたら、とんでもなかった。 書き順がひどいのだ。 漢字はまだ、どんなアクロバティックな書き方をしても、笑って見ていられるが、ひらがなカタカナ数…

運動会

昨日の運動会。 ちびさん、とってもがんばった。 終わったあと、みんな金メダルをもらったんだが、もらった金メダルを首からさげて、「ぼく、うんどうかいがんばったから、もらったの」とうれしそうだった。 たぶんこんなことだろうとは思っていたんだが、最…

うんどうかい【りくのにっき】

うんどうかいのりはーさるはしょうたくんとみてただけでした。 きのうのうんどうかいはがんばりました。 りれーとなわとびとぱらばるーんをしました。

朝、幼稚園バスを待つあたり、たくさんつばめが飛び交っている。近くに巣があるのか。ずいぶん低いところを飛ぶもんだ。 つばめたち、これからどこへ行くのだろう。 水甕の空ひびきあふ夏つばめものにつかざるこゑごゑやさし 山中智恵子 ☆ 幼稚園のときに買…

「しゅうぶんがきたら、あきがくるのよ」 とちびさんはカレンダーを見ながら言ったが、ほんとにそんな感じだ。 近くの田んぼでは稲刈りもはじまっている。あちらこちらコスモスも咲いている。 夜になると虫がりーりー鳴く。部屋のなかで鳴いてるみたいに聞こ…

パアララン・パンタオの子どもたちの絵で、2009年カレンダーをつくりました。A4三枚。 これから年末までに、寄付くださった方にもれなくさしあげます。 (カレンダーを同封しようと思ったばかりに、ここしばらくお礼のお返事が遅れてしまっているので…

ペネロペの人形(ずっと以前に水色のタオルでつくってやったやつ)を、本棚の上に何げなく置いていたんだけど、ふだんは忘れているくせに、突然思い出したらしい。手が届かないので、椅子を運びながら、 「どうして、おこさまのてのとどかないところに、ほか…

「パパのしろいふくにおはなつけたの」と言っていた。 庭の花を、ワイシャツにセロテープでペタリ。昨日は退屈な雨の日曜日だった。 休みのあとは、幼稚園バスに乗るのがいや。「ひとりでいくのがいや」とか「おともだち、きらい」とか。「うるさいし、けん…

雨。早朝雷雨。 町内会の大掃除は延期。 リービ英雄「延安」読む。 革命の聖地を、革命が終わったあとに訪ねる、ということ。 革命の聖地が、建国の聖地、と言われるようになり、革命歌が、その歌詞をとどめながらも、浪花節になってゆく。 村人にとって、革…

荷物の表情

「きょうは、えほんをかりるひなのよ。ぼくは、さくらごうのほんをかりる」 と、朝、バスがくるところまで歩きながら、ちびさんが言った。 「さくらごうは、どこを走ってるの?」 「きゅうしゅうをはしってるの」 さくら号なんて私は初耳だが、ちびさんよく…

なんともいえません

午前中、療育センター。 去年、子どもが療育のクラスに通っていたお母さんたちの懇談会。 ダイちゃんママと双子の女の子のママと、私の3人、と担当の保育士さんふたり。 ダイちゃんは同じ幼稚園。今朝も、ダイちゃんを連れていくときに、りくちゃん見たよ、…

わりときれいな服、について

ときどき聞かれる。 子どもたち、わりときれいな服、着てるよね。 ゴミの山の学校に来る子どもたちのことだ。 写真だと、たしかにそう見える。子どもたち、学校に来るときはいちばんいい格好でくる。小学校の制服のおさがりだったり、学校で支給したTシャツ…

帰路

秋海棠。庭にこの花が咲くと、秋がくるなあ、と思うわ。 ツユクサや、えのころ草は、郷愁である。なぜ、いつのまに、私は帰路を失ったかと、せんないことを思ってしまう。 でも、子どものころも思っていたのだ。小学校からの帰り道に、家が近づいてくると、…