飛ぶ練習

ああもう7月。 1か月、ブログ書かなかったのか。書くことがなかったのではなく、書けないことがたくさんだったのでした。家族それぞれに、胸いっぱいのことを抱えていて、抱えながら、日々、過ごしてる。 息子は進路のことで、あれやこれやと悩ましいし、模…

5月の雨

気がつくと5月も終わる。いろいろあるようなないような、日々が過ぎる。でも容赦なく日々は過ぎていて、こんなだらだらした一日一日も、取り返しようのない日々になるのだろうなと、息をひそめて思っている。 コロナの緊急事態宣言で、さらに延長で、またリ…

5月の森

新緑のきれいな季節になった、と書こうと思っているうちに、梅雨入りだって。ついでにコロナの緊急事態宣言。 5月の庭。こちらは人間の家族、道をはさんで向こうの森は鹿の家族が棲んでいる。向かいの森、持ち主はたぶん30年ほど前に亡くなって、息子とい…

4月の声

4月ももう終わる。今年は季節がすすむのが早い気がする。花が咲いて散るのが2週間早い。畑の雑草のなかに、鹿に全滅させられたはずのチューリップがひとつだけ生き残って咲いてたけど、それもとうに散ったし、山はもう藤が咲いているし、庭は、つつじとさつ…

旅の仲間 春の旅5

旅の5日め。最後の日。晴天つづきだったけど、この日は雨。別府を出て、門司行きに乗ったのだから、そのまま行けばよいものを、途中で降りる。乗り換える。美しい名前の駅名を見た。呼野(よぶの)。香春(かわら)。覚えがある。4年前もこのあたり、通った…

旅の仲間 春の旅4

4日め。早朝に駅を出て、豊後竹田へ。この駅の接近メロディーは「荒城の月」なのだが、全国的にも珍しいのは、それが女声合唱で流れることらしい、と息子から聞かされてはいた。ほんと、はるこうろうのはなのえん(女声合唱)だ。さっそく岡城址へ。 時間が…

旅の仲間 春の旅3

旅の3日目の午後、熊本から阿蘇へ向かう。4年前に地震で不通になったのが、全線復旧している。遠くに復旧した阿蘇大橋も見えた。息子がビデオカメラを取り出して、窓を少し開けて、撮り始めたのは、スイッチバックを撮りたかったからだが、途中で、冷房入れ…

旅の仲間 春の旅2

旅の2日目、長崎を出る前に、出島、4年前に行きそびれたので、寄っていく。建物の修復をしていて、私が左官仕事をしているおじさんたちを眺めていた同じ場所で、息子は通りの電車を眺めていた。朝昼ごはんをフードコートで食べて、駅へ。その日は大村線上の…

旅の仲間 春の旅1

旅の仲間、ってタイトルの本があった。本とは関係ないけど、旅の話。これで何度目なんだか、春休みのはじまった3月24日から、息子と、始発駅から始発列車で、青春18きっぷの旅。修学旅行に行かないかわりに、修学旅行の予算内で、4泊5日の旅をする、と…

春の雨

向かいの森の桜が咲いた。ツバキも咲いてる。森では鹿の家族がうろうろしている。道をはさんで、向こうは鹿の家族、こちらは人間の家族。今日は春の雨。 で、家族の話。朝ドラのおちょやんを見ていて、行方不明の弟のヨシヲがあらわれたときの話。彼が、世話…

めぐる3月

息子がたまに見せてくれるツイッターには、日本各地の電車の写真が流れている。各地の鉄道オタクたちがフォローしあっているんですね。で、すこし前に東北の中学生と、息子がやりとりしてた話題が、太宰治で、 太宰の風景描写はすばらしい! という話をしてい…

春 思い出したことなど

気づけば3月。冬の間は寒いし、ひきこもるしかないし、怠けててもいいのだと思えるんだけど、あたたかくなってくると、なんか、それではいけないような気がして、間違って生きてるような感じがふつふつとしてきて、ひきつづき間違って生きますけど。なんの…

チヨコレエト

チ・ヨ・コ・レ・エ・ト区切って読みます。じゃんけんで、チョキで勝ったら6歩すすむ。チ・エ・ル・ノ・ブ・イ・リなら7歩すすめる、というようなことを、しきりに思ったのは、10年前の東北の大震災のあと、福島の原発事故に震えていたとき。土曜の深夜、東…

火の毬

2月ももう半ば。2月1日、ミャンマーのクーデター。戦慄する。 ☆ 先月は小説書いてた。短いの。私、こんなに日本語不自由だったっけ、と呆然としたけど。息子に話したいことがあって。でも話すと違うものになりそうで。で、書いてみた。小説書こうとか思った…

1月の森

1月がもう終わろうとしている。 冬の森。わが家の向かいの森ですけど。朝6時に雪かきした日が1日ぐらいはあったかな。去年はほんとに降らなかったし、2年ぶりの雪景色。20年前にここに住み始めたときと比べたら、雪の日も雪の量もほんとに少なくなった。 ブ…

明日は

あけましておめでとうございます。などと、新年を1週間も過ぎてから。雪、しんしんと降り続いているようです。 大晦日に雪降って、息子は芸備線あたりにがたんごとんの写真を撮りにいった。そのときの写真。その夜のオセロゲームは私が勝った。 鬼滅、という…

三つ子の魂

クリスマスの数日前、息子と「ママー、クリスマスの飾り出したいの」「お片付けできん子は出しちゃいけんのんよ」「お片付けするよう」まるで三歳児とのやりとりのようなやりとりがあって、何年ぶりに出した。クリスマスツリー。なつかしかったけど。機関車…

クリスマスの季節

3日ぐらい前に初雪。 息子、帰りが遅くなるのは、どっかの予備校の冬期講習の無料(ここ大事)招待券をもらったから行ってくる、という理由だったが、ズボンに草の実がついているのは、冬期講習じゃなさそうだよ。講習のビデオ、早送りで切り上げて、芸備線…

12月

12月。もう。パソコンを開くのが、立ち上がりが遅くて、なかなかおっくうになっているこの頃。 兄から、冷凍のもつ鍋が届いたので電話した。コロナ以前に働いていた焼き肉屋のもつ鍋。四万十の牛もつ。大好きですけど、お店まだ行ってるのって聞いたら、辞…

能く忍んで

寒くなってきたので、エアコン代節約のため、息子の部屋に居候している。いや、パソコン置いてるので。それにしても。のらりくらりしてる子を見てるのは、だるい。考査前らしいけどなっ。冬休み前の面談のお知らせも来てたけど。SNSで、いきなり水没した…

ハロウィン満月

ハロウィンがやってくると、ああ1年が終わるなという気がするのは、次の日が、息子の誕生日だからだな。で、今日は万聖節。今から息子に会いに行かなくちゃね、と友だちとマニラの空港で別れたことがあったっけ。友だちは亡くなった息子のお墓に。私はまだ小…

とうとう!!

とうとう!! スマホを持たされることになった。ずいぶん抵抗してたんだけど。 10年来、息子名義のキッズケータイを使っていた。ほぼ家族との連絡のためだけ。連絡とれないと困るというから。ケータイなんて持ちたくないし持たされたくないと思ってたから…

中秋の名月とパアラランの近況

気づくと、金木犀が咲いている。10月。中秋の名月だよ、月を見に行こうと息子が言うので、金木犀のにおうなかを、畑まで。すすきもあるが、まだ穂をひらいてない。 9月、あれから息子は定期考査があって、なんと10か月ぶりの考査で、範囲は広く、提出の…

印象・日の出

しばらく前に息子が、小論文の添削されたやつを持って帰ったとき、業者テストのその様式に、私はなんとなく覚えがあった。へんだな、高校生の頃、私は小論文のテストなんてうけたことないのに、と思った瞬間、思い出した。 私、昔、その業者テストの添削のバ…

富士子の肖像

死んだ従姉のひろみ姉ちゃんの家から、形見分けにもらってきた、富士子の肖像。 富士子って漢字だったのだと、お墓詣りに行ってはじめて知った。16歳で死んでいる。彼女が14歳ぐらいのときに、画家さんにかいてもらったと聞いていた。画家の名前は知ら…

夏休みの終わり

宇和島に滞在中、息子は毎朝4時半に起きて、ひとりでホテルを抜け出して、駅で始発列車から撮っていた。夜も最終列車を撮りに行ったりしていた。そんなに好きか。 15日。帰る。途中、伊予灘のあたりで、また山に登る。少しの距離だというので、ついていく…

夏休みの色 青と緑

夏休みの宿題で、絵をかきましょう、みたいなことになると、まずパレットから、青と緑の絵の具がなくなっていったことを思い出すけど、海が青くて、空も青くて、山は緑色なので、それはもちろんそうなるのだった。14日。午前中、由良半島にドライブ。津島…

夏休みの色 夕焼け

12日から15日まで帰省。はじめてだ。父がいない故郷。 春に帰省したときは、予土線を追っかけていた息子。今回は予讃線を撮ると言っていた。しまなみ海道を渡って、海沿いの道を走る。途中で、親たちを車に残して、カメラと、時刻表とスマホと水など持っ…

8月6日

黒い雨裁判。認められてよかった。私が住んでいるあたりも降ったのだ。団地のおじいさんが、子どものころに黒い雨浴びて、服が黒くなったと話していた。年とって体がしびれるようになると、黒い雨のせいじゃないかと考えるらしかった。そのおじいさん、ひと…

死んだ女の残したものは

兄から電話。死んだひろみ姉ちゃんの家に3日ほどいたらしいのだが、猫を飼っていたからと思う、ダニだかノミだかに食われて、ひどい目にあったという。それで遺骨と一緒に、死んだ父の家に引き上げた。(兄は父の死後も、その家を借り続けている。空き家に…